スペインでは、パエリア鍋で作るイカ墨のごはんを、アロス・ネグロとよびます。 基本はイカとごはん、イカ墨が材料で、意外と簡単にできるのも魅力。 今回はさらに簡単に手に入る材料で再現してみました。 ◆材料(4人分) シーフードミックス …… 1袋(270g) あさり …… 200g にんにく …… 2片 玉ねぎ ……1/2個 ピーマン ……2個 トマト水煮缶 …… 1/3(ホールトマトなら約2玉) 米 ……2合 イカ墨ペースト ……2袋(8g) オリーブオイル スープ ……1リットル(5カップ) (魚介のスープがあればベスト、 中華の鶏ガラスープもおすすめ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 作り方 1. スープを(「スープの素」なら分量通り)作り温めておく。 2. オリーブオイルでシーフードミックスを炒める。炒めた時に出た煮汁は、スープと合わせておく。 3. 同じフライパンで、オリーブオイルを引きあさりを炒める。出た煮汁は、スープと合わせておく。 4. みじん切りにしたニンニク、玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらみじん切りのピーマンを加える。さらにトマトをつぶしてよく炒め塩をひとつまみ加える。 5. 4にシーフードミックスを戻し、米を加え、さらに一緒に炒める。 6. スープ1カップをカップなどに取り、イカ墨を溶いておく。 7. 残りのスープを少し残し、フライパンに流し入れる。一度かき混ぜたらあまり混ぜないこと。ひと煮立ちしたらイカ墨のスープを入れる。塩が足りなければここで調整する。 8. 弱火で煮て、米の表面が見えてきたらアサリをのせる。米の芯が残っているようならスープを足してさらに弱火で煮る。水分がなくなり、米の芯がほぼなくなったら火からおろしてアルミ箔などでおおい、10分ほど蒸らす。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Point このレシピはあさりを加えて旨味を加えています。 生のイカ、有頭えびなどを用意して、イカのげそ、えびの頭、香味野菜などでスープを作るとより本格的になります。
サルピコンとは斑点、細かくしたもの、という意味があります。細かく刻んだ魚介や野菜をマリネ液と和えて、あっという間に前菜の出来上がり。クミンパウダーを加えることで、スペインの味! 【材料】 シーフードミックス(冷凍)‥‥‥ 200g 白ワイン ‥‥‥ 大さじ1 タコ(茹で)‥‥‥ 80g パプリカ(赤)‥‥‥ 1/2個 新タマネギ‥‥‥1/2個 オリーブ‥‥‥ 30g パセリ‥‥‥適量 オリーブオイル‥‥‥大さじ2 白ワインビネガー‥‥‥大さじ1 塩‥‥‥小さじ1/2 黒こしょう‥‥‥少々 クミンパウダー‥‥‥2~3ふり 【作り方】 1.大きめのボウルにオリーブオイル 大さじ2、白ワインビネガー 大さじ1、塩 小さじ1/2、黒こしょう 少々を入れ、よく混ぜる。 2.パプリカ・タマネギは1cm角にカット。タコは薄くそぎ切りにする。 3.フライパンにシーフードミックス(凍ったままでOK)を入れる。白ワイン大さじ1を加えて中火にかけ、蓋をせず時々混ぜながら3、4分加熱する(フライパンから白い湯気が立ち始めたらOK)。 4.マリネ液の入ったボウルにカットした野菜、タコ、オリーブ、シーフードを入れ、全体をよく和える。最後にクミンパウダー2~3ふりを加え、混ぜる。刻みパセリを散らして完成。 ★POINT 3日くらいは冷蔵庫で保存ができるので、これからの暑い季節、常備菜としてもおすすめです。5分以上加熱しないことで、冷凍シーフードも柔らかく仕上がります。
3月19日の聖ヨセフ(キリストの養父)の日に食べられるという「クレマカタラナ」。その日はスペインの「父の日」でもあるそうです。 子供から大人まで、喜ばれる優しい味です! 【材料】 トマト ‥‥‥ 2個 牛乳 ‥‥‥ 300ml、120ml (コーンスターチ用) レモンの皮 ‥‥‥ 1/4個 シナモンスティック ‥‥‥ 1本 卵黄 ‥‥‥ 2個分 グラニュー糖 ‥‥‥ 大さじ1・1/2 コーンスターチ ‥‥‥ 大さじ1・1/2 仕上げ用グラニュー糖 ‥‥‥ 適量 【作り方】 1.鍋に牛乳300ml、レモンの皮、シナモンスティックを入れ、5分ほど煮込む。茶 2.グラニュー糖、卵黄を入れよく混ぜる。 3.鍋に牛乳120mlにコーンスターチを入れよく混ぜておく。 4.2の卵黄入り牛乳も鍋に加え、温めながら木べらでゆっくり混ぜる。 5.クリームに火が通り、もったりしてきたら出来上がり。火からおろし、カスエラにとりわけ、冷蔵庫で冷やす。 6.食べる直前にグラニュー糖を全体にふりかけ、コンロで熱したスプーンの腹で、砂糖をなでる様にして表面を焦がす。 ★POINT パリパリのカラメルは、調理用のバーナーがなくても、スプーンで代用できます。熱しすぎず、何度もなでる様に表面を焦がすと、綺麗にできます。スプーンに焦げた砂糖がくっつくと、やりにくくなります!また、熱したスプーンは変色するので、古いものや100円ショップのものなど利用すると良いです。
スペインでサラダといえば野菜だけが出てきて、テーブルで塩やオイル、酢などを好みでかけて食べるのが伝統的スタイル。レシピもドレッシングというものは少なく、レシピのコツには「ニンニクはできるだけ細かく切って、1箇所にかたよらないようにふりかけましょう!」「塩は遠く上からふりかける」なんてものも。このレシピは簡単ふりかけ式! ドレッシングと違い、口の中でいろんな味が混ざり合うのが楽しいです! 【材料】 トマト ‥‥‥ 2個 にんにく‥‥‥ 1/2片 あさつき(チャイブ)または玉ねぎのスライス‥‥‥ 適量 塩‥‥‥ 適量 ヴァージンオリーブオイル‥‥‥ 大さじ2 シェリービネガーまたは酢‥‥‥ お好みで 【作り方】 1.あさつきは1cmくらいの小口切りに。玉ねぎの場合は薄切りを水にさらし、さらに半分に切っておく。 2.にんにくは中心の芽をとってみじん切りに。トマトはヘタをくり抜き、8ミリくらいの厚さの輪切りにする。 3.トマトを皿の中心を囲むように丸く並べる。 4.にんにくとあさつき(または玉ねぎ)を散らし、塩をかけ、オリーブオイル、シェリービネガーをかけて出来上がり! ★POINT 簡単なトマトのサラダ、「輪切り」と「にんにく」が「スペインっぽい」ところだと思います! にんにくは、手よりも箸やフォークを使って散らすのがGOOD。 「シェリービネガー」は「ヘレスビネガー(ビナグレ デ ヘレス)」といい、シェリー酒から作られる酢です。 通販などで手に入りますが、ない場合はバルサミコ酢や、日本の酢にはちみつをプラスしても良いと思います。 塩はちょっと粒子の荒い旨味のある塩を使うと、やっぱり美味しいです!
フィデウアはパスタを使ったパエジャ。スペインでは、フィデオというパスタを使いますが、マカロニみたいなものや、髪の毛という名前の細麺などいろいろ。今回は、手に入り易いカッペリーニで代用してみました。 【材料】(22cmフライパン1枚分) 極細パスタ(カッペリーニなど極細パスタで代用) …… 200g えび …… 4〜5尾 いか …… 1/2ハイ にんにく …… 2片 玉ねぎ …… 1/4個 トマトペースト …… 大さじ3 魚介スープ …… 800cc オリーブオイル …… 適量 レモン …… 適量 あればアイオリソース 【作り方】 1.極細パスタを、長さ3〜4cmになるよう折っておく。(ビニール袋の中でポキポキ折るとやり易い。) 2.にんにく、玉ねぎはみじん切りに。いかは1cm程の角切りに。魚介スープは鍋で温めておく。 3.フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくを炒め香りが出たら、えびを炒める。えびに火が通ったら、いったん皿に取り出しておきます。 4.えびを炒めたフライパンに、オリーブオイルを足し、玉ねぎが色づくまで炒める。さらにいかを加え、火が通ったらトマトペーストを加え炒める。 5.パスタを加え、トマトペーストと混ざったら、魚介スープを加えて煮込む。 6.最初はスープを少なめに。途中どろっとしてきたらスープを足します。えびをのせてさらに煮込みます。 7.パスタの芯がなくなったら出来上がり。レモンやアイオリソースを添えます。 ★POINT ●魚介スープはスープの素でもオッケー。えびを多めに炒めて、その殻をスープに入れてさらにコクを出す、なんてアイディアもGOOD!煮詰まるので、最初は少し薄目の塩分がちょうど良いです。 ●パスタは完全に芯がなくなるまで煮るのがスペイン流。こげないよう、時々かき混ぜるのも◯、最後に強火にして焼き上げても美味しいです。