オーナー田代淳さんが亡くなり、2021年6月30日に、49年の歴史にひとつの区切りをつけたカサ・デ・エスペランサが、先代の意思を受け継ぎ、新しいオーナー、踊り手の三枝雄輔さんの手でリニューアルオープンすることになった。 お店の屋号もタブラオ「エスペランサ」と変更し、ロゴも新しくなり、外観・店内ともに完全リニューアルとなる。どんなお店になるのか、11月のリニューアルオープンが楽しみだ。リニューアルオープン記念柿落としライブも予定しているという。 エスペランサでは、店内リフォーム&リニューアルなどの諸経費の調達のためクラウドファウンディングを行っている。9月15日時点で、すでに290名 、総額 ¥4,925,000もの寄付が集まり、無事に店内工事をはじめられることになった。リターンを設定していなかった募集だったが、協力して頂いた皆様に、どんな形でお礼をしようかと毎日考ているいというオーナー。フラメンコを活気づけるために更なる温かい支援を願っている。募集は10月末まで。 クラウドファウンディング詳細 https://laraiz.jp/tablaoesperanza/cf/
世田谷の経堂は、住宅地であり、学生の多い町でもある。農大通り商店街は人通りも多く飲食店の出店も多い。そんな町に一軒のスペインバルができて7年になる。名前は「トロンパ」。スペイン語のスラングで「よっぱらい」を意味するそうだ。 店内は、カウンターのみの立ち呑みスタイル。渡西した際、すっかりスペインバルに魅せられた店主の野村さん、自分の店で「スペインバルの魂」を再現したかったのだという。隣り合わせた客同士、ちょっとしたきっかけで声をかけやすいし、偶然聞こえてきた話に、応えることもできる。新しい出会いが生まれ、人と人がつながる。本来バルとは、人が集まり作る「場所」なのだろう。 もちろん、必要な人のために椅子の用意はあるのとのことなので、店主にこっそり声かけを。 料理はスペインバルで見かける、スタンダードなものばかり。野村さんは35歳で広告の世界から転職、都内のスペインレストランで修行し、スペインでは大好きなバルを食べ歩いたという。 「提供する料理の味がブレないよう、たまにスペインに行っては微調整している」という言葉通り、その味は私たちが思い描くスペインの味だ。どのタパスもおいしいが、一番人気は「マッシュルームの鉄板焼き」だそう。 人とのつながりを作るための工夫として、野村さんが実践していることに「メルマガ」がある。ホームページから会員登録をすると、店主のメルマガが送られてくる他、タパスのサービスなどを受けることができる、お楽しみ付きだ。このメルマガ、なかなかに読み応えがある。テーマは店主の日常から、スペインの話、経堂の町の話まで多種多彩。外出自体、機会が減らされているコロナ禍にあっては特に、そんな繋がりがありがたいと感じる。 店内には「ようこそ!パスポートの要らない東京のスペインへ」のキャッチフレーズが。言葉通り、経堂に「スペイン」を感じに出掛けてはいかがだろうか。
2016年1月に野村眞里子さんの講座「スペインとフラメンコを知る」は淑徳大学エクステンションセンター公開講座としてスタートしたが、エクステンションセンターの講座がすべて閉鎖となってからは場所をエルスール財団記念館に移し、振付ありの講座となった。 コロナ渦では、定員を3分の1ほどにするなどの徹底した感染対策をして開催している。 10月からはいよいよ第11期が開始する。今期のゲストは大阪在住のバイラオール、出水宏輝(Farolito)さんだ。 12月17日(金)の第3回目で、テーマは「アレグリアスに魅せられて」。 カンテには川島桂子さん、ギターには北岸麻生さんをお迎えする。 出水宏輝さんは、今年エルスール財団新人賞を受賞。10歳からフラメンコを始めた出水さんは、そのリズム感のよさとフラメンコ魂で多くの人の心をとらえてきたが、今年7月に仲間とともに大阪で開催した追悼公演『オメナヘ・ア・カルメリージャ・モントージャ』でさらなる新境地を見せてくれた。17日の講座ゲスト出演のために上京。大阪在住のため、東京で踊りを見る貴重な機会となる。 ■講座概要 12月17日(金)「アレグリアスに魅せられて」(講義+振付他) 講師:野村眞里子 ※ゲスト 出水宏輝(Farolito)(バイレ)、川島桂子(カンテ)、北岸麻生(ギター) 講座代:一般10,000円(全5回、入館料込)+ドリンク代/学生9,000円(全5回、入館料込)+ドリンク代/記念館賛助会員7,500円(全5回、入館料なし)+ドリンク代 ※空きがある場合:特別料金3,500円(1回、入館料込)+ドリンク代 【主催/お問合せ】エルスール財団 info@elsurfoundation.com
日本を代表するバイラオールの一人として注目を集める土方憲人。2013年に国内フラメンココンクールでの受賞により、2013〜2014年スペインマドリードのコンセルバトリオ“María de Ávila“に留学。帰国後の2015年、第4回エルスール財団新人賞フラメンコ部門受賞。2016年1月に開催された成人の日のコンサートでは、フラメンコ界で初めてサントリーホールの大ホールでソロを踊り、話題となった。ミュージカルや TV出演、他ジャンルアーティストとのコラボレーションなど、活動の域は多岐に渡るが、いずれ劇場での創作フラメンコ公演を主催するという夢がある。今回のエルスール財団記念館全館使用フラメンコ公演『Madrugada』は、記念すべきその第一歩となる。 【土方憲人さんからのメッセージ】 昨年から続くコロナ禍、社会は大きな変化を強いられた。世界中で今尚続くこの悲劇、混沌、そして閉塞感。今回は、ミュージシャン達とひとりで立ち向かい、作品を紡ぐ。自身の精神や肉体を、社会変容と照らしあわせながら、自己を追求していく。 ■公演概要 【日程】2021年10月3日(日) 1回目15:30/2回目18:00 ※入替制 【会場】東京・羽根木「エルスール財団記念館 ~詩とダンスのミュージアム~」 【料金】4,500円(一般)/4,300円(学生)/4,000円(エルスール財団賛助会員) ※ワンドリンク付き 【CAST】カンテ:マヌエル・デ・ラ・マレーナ ギター:久保守 ピアノ:杏梨 パーカッション:容昌 バイレ:土方憲人 【作・構成・演出】土方憲人 【チケット発売開始】2021年8月30日予定 http://www.elsurfoundation.com 【主催/お問合せ】エルスール財団 info@elsurfoundation.com
コロナの影響で延期となった昨年の 「SINVUELO」の代替公演として企画された本公演。今回もまた緊急事態宣言下となった東京(渋谷さくらホール)にて、収容人数を制限しての有観客&生配信ライブが開催された。日本を代表するフラメンコアーティスト今枝友加を中心に、日本トップクラスのアーティスト総勢14名が集結。「夜明けの鼓動」と題し、自身のバイレソロに加え女性舞踊手達による群舞、巨匠エンリケ坂井のギター、スペイン人も認めた今枝のカンテなど盛りだくさんの内容であった。終始暖かい空気に包まれた一体感のあるステージ。 1曲1曲に込められた思いが十分に伝わる感動的な公演だった。