Vol.69 電子ブック Vol.69 PDF 【特集】目指せ! フラメンコ・ファッショニスタ2023【旬モノ】バイラオール 出水宏輝【カフェフラメンコ】 舞踊家 中村公美【濱田吾愛のFuente del Cante】ガロティン【エキスパートに質問】吉田光一【寄り道手帳】 マキーラトウキョウ【簡単レシピ】豚ロース肉のオレンジソース【エミリーちゃん】のんで踊って春祭りの巻【Pick Up】小島章司フラメンコ国際舞踊団公演『トダ・ウナ・ビダ ~一生涯~』in ヘレスフェスティバル【映画】『僕とママの“じゃない”ハネムーン』【CD CHECK】ROSARIO LA TREMENDITA「Fatum」◎ライブ情報◎ファルーカ コミュニティサロン◎プレゼント◎セレクトショップ
★Comentario タブラオの前身カフェ・カンタンテが流行した19世紀末から20世紀初頭、フラメンコ界にも新しい波が訪れた。ひとつは、ヒターノ(ジプシー)の専売特許だった市場に、非ヒターノの人びとが次つぎ参入したこと。もうひとつは、新たなレパートリーの広がりだ。その流行りに乗って時代の華となったのが、ガロティンだった。ユニークな曲種名の由来は今ひとつはっきりしない。農作業に使われた棍棒(garrote)の縮小辞で、聖ヨハネ祭に使われる拍子木がgarrotínと呼ばれたという説は、ガロティンのリフレインに“vera de San Juan(聖ヨハネ様のそばで)”というフレーズが多用されていることからも説得力がある。しかし実際踊りにその拍子木が使われるわけではない。由来は謎に包まれたままだ。 曲調は明るく野趣に富んだ4拍子。伸びやかな雰囲気は、どこかバグパイプの音色をも思わせる。ケルトの伝統を持つガリシア地方にルーツを持つといわれるのも、その辺りから来ているのだろう。一方、カタルーニャのヒターノが広めたとの説もある。それはコラムで述べるように、バルセロナ出身のカルメン・アマジャの演唱によるところが大きいだろう。いずれにせよ、チャーミングな味わいをたたえた曲種であることは間違いない。
マキーラ トウキョウは、赤羽の、賑やかな東口とは反対側、南口から数分の閑静な区画にある一軒家レストランである。 扉を開けると、広いオープンキッチンと、大きな木のカウンターからなる落ち着きのある空間が、私たちを出迎えてくれる。夜のコースは「お任せ」の1コースのみ。席に着くと、まずは料理に合うワイン選びから。シェフに相談しながらおすすめの1本を選ぶ。シェフは安斎怜さん、セビージャの「マキーラ」で修行を積んだ、気鋭のシェフである。 スープに始まり、サラダと前菜が2品、魚料理、肉料理、デザートが供されるが、どれもシェフの工夫が感じられる美しいコースだ。 「スペイン料理といえば、パエリアやアヒージョ、という日本の認識を変えたい、スペインの今を味わって、感じて欲しいんです。」と安斎さん。自ら感じたスペインに、東京の素材との出会いによって、新たな料理を創作するのが、マキーラ トウキョウである。 例えばサルモレホは、アンダルシアの定番スープだが、春菊とスナップエンドウのサラダのソースとして供されるのが新しい。魚の皿は、マグロにワカモレを添えて。フレッシュなアボガドと、香ばしく焼かれたロメスコスや菜の花の野菜たち、マグロの組み合わせが複雑に混じり合い、美味であった。 カウンターの向こうでは、シェフが料理をする様子がうかがえる。出来上がった料理についての説明や感想なども、同時進行的に、間断なくシェフと話をすることができる。「美味しい食事をして欲しいし、その話題で楽しい時間を過ごして欲しい」というのがこの店のコンセプトだ。 使う野菜等は「両親の畑で収穫したものです。」と説明を受けるものも多く、やはり、それは文句なしにうまい。野菜の種類や、調理法、組合せなどについても「驚いた!」「これはいいアイディア」などと、シェフとの話題もはずむ。 さて、カウンターなので少人数での利用に限るかというと、さにあらず。立食パーティや、貸し切りなどの利用についてもぜひ相談を、とのことである。また、子供連れでの訪問もぜひ申し出を。さらには、食事は他で済ませてしまった、という残念な大人たちのためには、バルとしての二次利用も企画中とのこと。まずは予約時に相談をするのが良さそうだ。 さて、我々はというと、3人でワイン1本をあけ、果てにはデザートワインまでいただき、美味しい料理と贅沢な時間に、大満足の一夜を過ごしたのでありました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−マキーラ トウキョウ 東京都北区赤羽西1-17-1-10TEL:03-4283-7296営業時間 17:00~21:30(最終入店)定休日 火曜日最寄駅 赤羽(JR埼京線・京浜東北線・湘南新宿ライン・東北本線)予算 6,500円〜(チャージ300円)
オレンジがたくさん採れる、スペインならではの肉料理。オレンジの甘味と酸味が絶妙です。 ◆材料 豚ロース肉 …… 2枚玉ねぎ …… 1/2個塩・黒こしょう …… 適量オリーブオイル …… 適量100%オレンジジュース…… 400mlはちみつ …… 大さじ1飾り用オレンジ …… 7〜8房 作り方 1.玉ねぎはあらみじんに、飾り用のオレンジは、皮をむいておきます。2.まな板などにラップを引き、豚肉を置いて、さらにラップをかけてビンの底などで叩き、肉の繊維をこわします。両面に塩・黒こしょうをふります。3.フライパンにオリーブオイルを引いて、豚肉を焼きます。両面にこげ目がついたら、いったん豚肉を皿などに取り出します(この時は完全に火が通っていなくてOK)。4.フライパンは洗わずに、玉ねぎを入れ茶色になるまでよく炒めます。5.豚肉を戻し、オレンジジュース、はちみつを入れたら弱火にして20分ほど煮ます。6.塩で味をととのえて、皿に盛り、オレンジを飾ります。 Point オレンジソースはジュースの甘味によるので、はちみつで加減してください。塩の代わりに醤油で塩味を足しても意外に合います。
ポリフェノールが多く、抗酸化作用が期待できるチョコレート。摂りすぎは注意ですが、寒い冬、ほっこりしたい時にぴったりの飲み物です。甘みのないハイカカオチョコレートを、お好みでカスタマイズします! ◆材料 牛乳(または低脂肪乳) …… 200ccハイカカオチョコレート …… 40g(カカオ90%の板チョコを使用。甘味がなく好みで砂糖やジャムを加えます。お好みで60%くらいの甘みがあるものでもOK)トッピング:はちみつ、きび砂糖、ミックスベリージャム、きんかん、シナモン、こしょうなどお好みで 作り方 1. チョコレートを適当な大きさに割っておきます。2. 鍋に牛乳を入れ、焦げないよう弱火であたためます。3. 鍋のフチがふつふつしてきたら、割った板チョコを加えてよく混ぜます。4. 沸騰しそうになったら火から下ろしてよく混ぜます。5. また火にかけ、沸騰したら下ろして混ぜることを3〜4回繰り返します。 繰り返すとミルクっぽい色だったチョコレートが、濃い色になり、とろりとします。6. お好みで砂糖やはちみつで甘みを調整します。 おすすめカスタマイズ★ミックスベリージャム 基本のホットチョコレートにトッピングします。★きんかんとはちみつ きんかんの皮を細切りにし、はちみつと共にトッピングします。★シナモンとこしょう シナモンとこしょうを軽くつぶして、ミルクで煮出し、チョコレートを加えます。 Point 何度か「火にかけて下ろす」を繰り返すと、あのとろりとした「スペインのホットチョコレート」になりますよ!