今回登場するのは、2023年10月10日にオープンしたばかりのスパニッシュ×イタリアンのレストラン。勝どきの高層タワーを臨む、都会的な雰囲気の中、ワインと料理を楽しめる店である。 勝どきの駅を降りて、タワーマンションを見上げながら、川沿いのウッドデッキを進むと、天井が高く、ガラスファサードの開放感あるレストランが現れる。 なんだか都会的な雰囲気にドキドキするが、それとは違うベクトルで、魅力的なラインナップのメニューに心奪われる。 ワインにぴったりなピンチョスの盛り合わせやアヒージョ、またスペイン料理とイタリア料理の美味しいところどりのメイン料理も色々試したい。 ワインもリーズナブルな価格帯から特別な日のものまで。ノンアルコールやハイボール、カクテルのドリンクも充実している。 注文はタッチパネルによるセルフオーダーシステム。だからと言ってスタッフの対応が手薄いわけではなく、むしろダブル体制といったところ。 お話を伺った店長の荒井さんによると「女性をターゲットに、料理のクオリティは本格的に、価格はリーズナブルに、と考えています。」とのこと。「まだまだ、オープンしたばかりなので、お客様のニーズを探っている状態ではあるのですが、ランチや会社帰り、休日のブランチやディナーにと利用していただけると嬉しいです。また、テイクアウトなども企画中です。」と、荒井さん。テーブル席の他、カウンター席では1名利用も多いとか。また20名位のグループや、70名ほどで貸切り利用も可能だ。 都会的であるが、喧騒からは少し離れて、解放的な雰囲気の中で飲むワインと食事は、気分転換にもってこいのシチュエーション。スペイン料理の楽しみ方が、またひとつ増えたようである。 ブリランテタヴォラ Dai 勝どき店 〒104-0054 東京都中央区勝どき4丁目6-2109 区画B方TEL:03-6910-1699営業時間:【平日】 ランチ:11:00~15:00(L.O.14:30) ディナー:17:00~23:00(L.O.22:00)【土日/祝日】 ランチ:11:00~15:00(L.O.15:00) ディナー:15:00~23:00(L.O.22:00)定休日:なし
JR阿佐ヶ谷駅、北口アーケード街を通り抜けてすぐの場所に「Kocco(コッコ)」というスペインバルがある。 カウンター席とテーブル席が2つほどの、こじんまりした、しかし落ち着いて料理と会話を楽しめる居心地の良い店である。 スペインバルのオーソドックスなメニューのほか、「みょうがのピクルス」など日本の素材を使ったり、定番のトルティージャに加え、旬の食材のキッシュなど、ちょっとしたビストロ風アレンジも効いている。一皿の量はさほど多くないがリーズナブル。故に色々な料理を楽しめる。 ワインもグラス、カラフェ、ボトルが選べ、ボトルの価格帯は抑えられている印象。一方でシェリーやスペインカクテル、カヴァ、ハイボールにシードルと広い選択肢が用意されている。 オーナーシェフの深澤さんは、スペインバルでのアルバイトに始まり、長年三鷹のスペインバルの店長を任されていた生粋のスペイン料理のシェフである。いよいよ自分の店をと独立を考えていたちょうどその頃、コロナの第一波が始まったという。 「最初は様子を見ながら店舗を探しました。ここは、2人でお店を切り盛りするのにちょうど良い大きさだったので。」と阿佐ヶ谷にオープンすることを決めた。 オープン当初からテイクアウトを提供。また、お好みの3種を選べる「おひとりさま限定前菜盛り合わせ」などもあり、1人でも会社帰りに立ち寄りやすい。 「『スペインバルを日常に』と思ってやっています。」と深澤さん。その気持ちは伝わるようで、私の同行者も「こんなバル近所にあったらいいのに。」と呟いていた。 11月で3年目というこのお店、秋になれば秋刀魚のコンフィや、それを使ったパエリアなども予定しているというから楽しみだ。 奥様の描いた、かわいい「にわとり」のロゴが目印。丁寧に作られた料理と、ワイン、そして何よりお二人の人柄が店の居心地の良さを創りだしている。また、行きたいと思うスペインバルなのである。 スペインバルKocco(コッコ) 東京都杉並区阿佐谷北2-15-2TEL:03-3223-6991営業時間:店内 17:00〜23:00(ラストオーダー22:00)テイクアウト 17:00〜23:00日曜営業
La Viña(ラ・ヴィーニャ)とは葡萄畑の意味。月島の駅上にあるバルである。オーナーの河村さんがビルバオのLa Viña del Ensancheという老舗バルを訪れ、「こんなバルをやってみたい!」と思ったのが由来だそう。スペインのみならず各国の酒類が並んだカウンターや、アンティークのシャンデリアが重厚さを演出する。 そして何より印象深いのが、スタッフの蝶ネクタイ&ベストの正装。キリッとした男性スタッフで迎えられると、昔のバルは男性の社交場だったんだよな、なんてことに想いをはせる。「珍しいですね。」と私が述べると「いやあ、スペインでは普通そうですよ。」と。そういえば、マドリッドやバルセロナの老舗バルのスタッフは、髪に丁寧に櫛を入れ、パリッとしたシャツに蝶ネクタイで働いていたっけ。 そういう店の料理は、大抵美味しく、居心地も良かったが、La Viñaの料理もまた美味い。メニューもバルというよりはレストランとしてのラインナップである。前菜、焼き物、揚げ物も美味いが、生ハムもシンプルに美味い。パエリアやフィデウアも楽しめる。 これからはピンチョスにも力を入れるというから、それも楽しみだ。日本でタパス(小皿料理)は浸透したが、ピンチョス(串や楊枝でまとめた料理)はまだ馴染みがあるとは言い難い。スペインで見たそのバリエーションが食せるとしたら、嬉しいことこの上ない。 また、スペインワインのリストはもちろん豊富だが、シェリー酒がフルラインナップであるのは珍しい。その他、日本のウイスキーやスコッチウイスキー、ブランデーなどもあるのでワインが飲めない人でも大丈夫。個人的に次に試したいのはスペインのカクテル。ベルムーなど、あの店でみんなが飲んでたアレでしょ的な謎が解けそうだ。 もし訪れたなら、お店のスタッフやオーナーに気軽にぜひ声をかけてみて。美味い食事と酒と、楽しいスペイン談議に花が咲くこと間違いなし、の店なのである。 LA VIÑA(ラ ヴィーニャ) 〒104-0052 東京都中央区月島1-5-2 キャピタルゲートプレイス102電話:03-5859-0048https://bar-lavina.com/index.php営業時間:17:00〜24:00 Food. L.O. 23:00 Drink. L.O. 23:30定休日:毎週火曜日 第1・第3月曜総席数:24席 貸切可能人数:19名〜24名大江戸線、有楽町線 月島駅8A出口からすぐ。清澄通り沿い。
マキーラ トウキョウは、赤羽の、賑やかな東口とは反対側、南口から数分の閑静な区画にある一軒家レストランである。 扉を開けると、広いオープンキッチンと、大きな木のカウンターからなる落ち着きのある空間が、私たちを出迎えてくれる。夜のコースは「お任せ」の1コースのみ。席に着くと、まずは料理に合うワイン選びから。シェフに相談しながらおすすめの1本を選ぶ。シェフは安斎怜さん、セビージャの「マキーラ」で修行を積んだ、気鋭のシェフである。 スープに始まり、サラダと前菜が2品、魚料理、肉料理、デザートが供されるが、どれもシェフの工夫が感じられる美しいコースだ。 「スペイン料理といえば、パエリアやアヒージョ、という日本の認識を変えたい、スペインの今を味わって、感じて欲しいんです。」と安斎さん。自ら感じたスペインに、東京の素材との出会いによって、新たな料理を創作するのが、マキーラ トウキョウである。 例えばサルモレホは、アンダルシアの定番スープだが、春菊とスナップエンドウのサラダのソースとして供されるのが新しい。魚の皿は、マグロにワカモレを添えて。フレッシュなアボガドと、香ばしく焼かれたロメスコスや菜の花の野菜たち、マグロの組み合わせが複雑に混じり合い、美味であった。 カウンターの向こうでは、シェフが料理をする様子がうかがえる。出来上がった料理についての説明や感想なども、同時進行的に、間断なくシェフと話をすることができる。「美味しい食事をして欲しいし、その話題で楽しい時間を過ごして欲しい」というのがこの店のコンセプトだ。 使う野菜等は「両親の畑で収穫したものです。」と説明を受けるものも多く、やはり、それは文句なしにうまい。野菜の種類や、調理法、組合せなどについても「驚いた!」「これはいいアイディア」などと、シェフとの話題もはずむ。 さて、カウンターなので少人数での利用に限るかというと、さにあらず。立食パーティや、貸し切りなどの利用についてもぜひ相談を、とのことである。また、子供連れでの訪問もぜひ申し出を。さらには、食事は他で済ませてしまった、という残念な大人たちのためには、バルとしての二次利用も企画中とのこと。まずは予約時に相談をするのが良さそうだ。 さて、我々はというと、3人でワイン1本をあけ、果てにはデザートワインまでいただき、美味しい料理と贅沢な時間に、大満足の一夜を過ごしたのでありました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−マキーラ トウキョウ 東京都北区赤羽西1-17-1-10TEL:03-4283-7296営業時間 17:00~21:30(最終入店)定休日 火曜日最寄駅 赤羽(JR埼京線・京浜東北線・湘南新宿ライン・東北本線)予算 6,500円〜(チャージ300円)
この日は、世田谷アートタウン2022『三茶de大道芸』に出かける。たくさんの大道芸人が路上でパフォーマンスを行う無料イベントだ。大道芸というものは時の運、どこでどんなパフォーマンスを見られるかはわからないものだが、最近はタイムスケジュールがあって、コロナ対策のため、リストバンドで入場者の人数を管理するなど、工夫がされている。 お目当てはフラメンコ大道芸ユニット「オジロス」。「オジロス」とは「Los ojillos negros(黒い瞳)」の略。踊りの正木清香、NOBU(池森暢昌)、ギターの徳永康次郎、カンテの小松美保、ダニエル・リコらによるフラメンコの大道芸ユニットである。 会場はアーケードのある「ふれあい広場」。焼きそばやソーセージ、ビールなども売られていて、ちょっとしたお祭り気分。子供連れやカップル、年配の方も。いつものフラメンコライブの会場とは随分と雰囲気が違う。 大きな木の下でのパフォーマンス。出し物は「アレグリアス」に「ソレア」「セビジャーナス」など。私たちがよく知る流れである。周りの観客がどう見ているのか、感じているのかが気にかかる。終わったところで、オジロスに話をうかがった。 3年ほど前、ひょんなことから「ヘブンアーティスト」という文化振興を支援する団体に誘われて、参加することになったという。 「初めてフラメンコを見る人がほとんどなので、まずそこが違います。表現もちょっと大きくなるというか、ガツンと決めるとワッと湧いたりして、面白いですよ。」と正木さん。しかし演目はオーソドックスなフラメンコ。本質は変えることなく、初めて見る人に伝えたいとのことなのだ。 「音は空に飛んでいってしまうし、照明もないし、ギターもパワー系というか、メンタルで繋ぎ止める感じです(笑)。」とはギタリストの康次郎さん。カンテの小松さんも「お客さんとの距離が近い。話しかけてくれる方もいて新しい経験。」と大変ながら楽しそうである。 コンパネも音響装置も持っての移動、普段のライブと異なり、大変なことも多々あるが、大勢の人たちに、初めてフラメンコを届けることの楽しさが伝わってくる。 お手製の衣装で臨むNOBUさん、「僕は普段と変わらないけど」と笑っていたけれど、大空の下の白いスーツでのアレグリアスは眩しく、大道芸ならでは、と思ったのでありました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−オジロス オジロスの詳しいスケジュールはオジロス ホームページでご確認を!https://losojillosnegros.wixsite.com/mysite-1 出演のご依頼など、お問い合わせはlosojillosnegros@gmail.com