フラメンコを踊る者にとって、一番大切な道具は靴だろう。大切な靴と、長く付き合うために欠かせないのが「手入れ」だが、修理可能か?どこに出せば?などの悩みも多いのではないだろうか。 リペアショップアースは、そんな私たちの相談に乗ってくれるありがたい存在だ。27年前に創業、2年ほど経って初めてフラメンコシューズが持ち込まれてからずっと、あらゆる修理に対応しているという。 軽症なものは、「キズを目立たなくする」「滑り止め(ハーフソール)の張り替え」などから「ベルト修理(ベルト自体の交換も可能)」「ベルトのビラゴム交換」「釘修理」なども。あらゆる症例がファイルに記録されていて、その説明を聞きながら、相談にのってもらえる。 重症例は、ちょうど土踏まずのあたりに入っている金具が折れてしまうケース。「靴の背骨が折れるようなもの」というそれも代わりの金具によって補修可能だ。 「靴幅を広げる」対応も可能だが「中敷が滑ってつま先が細い先端に当たり、幅が狭いと感じている」というケースもあるそうで、滑らない革と交換して解決した例もあるとのこと。足の様子を見ながら対応してくれるそうだ。 「フラメンコシューズは長く大事にされるお客様が多く、履き慣れた頃に痛みも出てきます。何でも相談してみてください。『この靴の音が好きだから、どうしても修理したい』というお客様もいらっしゃって、色々と方法を考えながら提案しています。」と店長の佐々木さん。なんともありがたい言葉である。 佐々木さんはもちろん、スタッフの小野さん、永本さんもフラメンコシューズの対応に詳しく「どんなことでもご相談ください。」と心強い。また、他の六本木や日比谷の支店も同様にスタッフが対応可能とのこと。 日頃のケアとして大事なことは「できれば木製のシューキーパーを使うこと。」だそう。「汗などの湿気を吸収し、靴を元の形状に戻します。使い込んで皺になった部分が乾燥し、『破れ』の原因にもなるので長持ちさせるためにもお勧めします。」と佐々木さん。また保管する際、食品の乾燥剤を入れることはNG。乾燥が早過ぎて逆にダメージを与えてしまうそうだ。 「頼りになる相談相手」が見つかった気分である。「これは!」と思った方はぜひ一度、ご相談を! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− REPAIR SHOP EARTH(リペアショップ アース) http://1995.repairearth.com 〒150-0011 東京都渋谷区東3-25-5 グランドメゾン恵比寿東105 TEL:03-3280-6506 営業時間:平日・土日祝日 11:00~19:00 定休日:なし アクセス:JR山手線 恵比寿駅西口徒歩2分、日比谷線 恵比寿駅 2番出口から徒歩3分 (駒沢通り沿いに店舗があります。)
スペインでは、休暇は一箇所に滞在することが多い。 コロナ禍前までは海派・山派ともに毎年行く場所を決め、そこに短期長期のアパートを借りて滞在。 国内では、海はカタランのメノルカ(美しい海)、バスクのオンダリビア(美食の街)、ガリシアのリバデオ(絶景ビーチ)、カディスのチクラナ(海辺リゾート)、サンルーカル(シェリー酒の産地)、山ならピレネーオルデサ(ハイキング)、カスティージャ・イ・レオンのシエラ・デ・グレドス(トレッキング)、アラゴンのアルバラシン(天空の村)、シエラ・ネバダ(最南端スキー場)、アストゥリアスのピコス・デ・エウロパ国立公園(樫とブナの森林)などが人気。 スペインは国内に海山自然を楽しめる場所が豊富にあるので個々思いをはせる。 海外に行くならオランダ(近くて自転車で周ることができお手軽)、ハバナ(同じ言語、街並みの色彩)、ニューヨーク(イベント、アクティビティ)、メキシコ(同じ言語、馴染み深い)が人気だった。 今後移動が緩和されたら、どこが人気になるのだろうか。(OFC磯野智子)
スペインでは、パエリア鍋で作るイカ墨のごはんを、アロス・ネグロとよびます。 基本はイカとごはん、イカ墨が材料で、意外と簡単にできるのも魅力。 今回はさらに簡単に手に入る材料で再現してみました。 ◆材料(4人分) シーフードミックス …… 1袋(270g) あさり …… 200g にんにく …… 2片 玉ねぎ ……1/2個 ピーマン ……2個 トマト水煮缶 …… 1/3(ホールトマトなら約2玉) 米 ……2合 イカ墨ペースト ……2袋(8g) オリーブオイル スープ ……1リットル(5カップ) (魚介のスープがあればベスト、 中華の鶏ガラスープもおすすめ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 作り方 1. スープを(「スープの素」なら分量通り)作り温めておく。 2. オリーブオイルでシーフードミックスを炒める。炒めた時に出た煮汁は、スープと合わせておく。 3. 同じフライパンで、オリーブオイルを引きあさりを炒める。出た煮汁は、スープと合わせておく。 4. みじん切りにしたニンニク、玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらみじん切りのピーマンを加える。さらにトマトをつぶしてよく炒め塩をひとつまみ加える。 5. 4にシーフードミックスを戻し、米を加え、さらに一緒に炒める。 6. スープ1カップをカップなどに取り、イカ墨を溶いておく。 7. 残りのスープを少し残し、フライパンに流し入れる。一度かき混ぜたらあまり混ぜないこと。ひと煮立ちしたらイカ墨のスープを入れる。塩が足りなければここで調整する。 8. 弱火で煮て、米の表面が見えてきたらアサリをのせる。米の芯が残っているようならスープを足してさらに弱火で煮る。水分がなくなり、米の芯がほぼなくなったら火からおろしてアルミ箔などでおおい、10分ほど蒸らす。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Point このレシピはあさりを加えて旨味を加えています。 生のイカ、有頭えびなどを用意して、イカのげそ、えびの頭、香味野菜などでスープを作るとより本格的になります。
9世紀初頭、ある夜、羊飼いが星に導かれてキリストの弟子ヤコブの遺骨が納められていた洞窟を発見したのが始まりだった。 それは、最初は小さな祠みたいなものだったのかもしれない。 やがて、その場所に大聖堂が建てられ、キリスト教徒達は王侯貴族から平民に至るまでこぞってスペイン北西部のサンティアゴ・デ ・コンポステーラを目指すようになった。 12世紀に最盛期を迎えたサンティアゴ巡礼ブームはその後、紆余曲折あって、一旦は下火になったものの、20世紀終わりに、再び脚光を浴び始め、今では世界中からたくさんの巡礼者達がこの地を目指して歩くようになった。 全ての人に開かれ、信仰の種類も問われないサンティアゴ巡礼路は、バックパックを背負った人々の国際交流の場にもなっている。 現在の巡礼は決して命がけの旅ではないし、人々の信仰心も昔のように鮮明なものではなくなってしまった。 それでも、大きな荷物を背負って聖地を目指す彼らの姿を写真におさめる時、それが彼らの人生そのものに思える時がある。 朝日を背に受けながら歩き始め、やがて夕日が沈む西の地へ辿り着く「フランス人の道」。 それこそ、人間が生まれてから死を迎えるまでの長い旅路を暗示しているからだろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 近藤 佳奈 1973年三重県生まれ。埼玉県在住。美術学校卒業後、画家として活動。 2002年に創作活動を停止、その後、産業機器メーカーにてOAオペレータとして14年間勤務。 15年、ミラーレスカメラの購入をきっかけに写真を撮り始め、16年よりGARLOCHIのオフィシャルカメラマンとして本格的に活動を開始。 18年、19年、21年にスペインのサンティアゴ巡礼路“フランス人の道”と、聖地サンティアゴから更に西の海岸へ向かって歩く“フィステーラ、ムシアへの道”、合計約900キロを3回に分けて歩き進みながら、撮影を続ける。 ◆写真展情報◆ 2022年1月5日(水)〜17(月) ※火曜休館 最終日は14時までFUJI FILM Imaging Plaza 大阪ギャラリー 近藤佳奈写真展「ULTREIA」サンティアゴ巡礼2018〜2021
オーナー田代淳さんが亡くなり、2021年6月30日に、49年の歴史にひとつの区切りをつけたカサ・デ・エスペランサが、先代の意思を受け継ぎ、新しいオーナー、踊り手の三枝雄輔さんの手でリニューアルオープンすることになった。 お店の屋号もタブラオ「エスペランサ」と変更し、ロゴも新しくなり、外観・店内ともに完全リニューアルとなる。どんなお店になるのか、11月のリニューアルオープンが楽しみだ。リニューアルオープン記念柿落としライブも予定しているという。 エスペランサでは、店内リフォーム&リニューアルなどの諸経費の調達のためクラウドファウンディングを行っている。9月15日時点で、すでに290名 、総額 ¥4,925,000もの寄付が集まり、無事に店内工事をはじめられることになった。リターンを設定していなかった募集だったが、協力して頂いた皆様に、どんな形でお礼をしようかと毎日考ているいというオーナー。フラメンコを活気づけるために更なる温かい支援を願っている。募集は10月末まで。 クラウドファウンディング詳細 https://laraiz.jp/tablaoesperanza/cf/