本誌読者にもファンの多い「小笠原伯爵邸」の登場である。昭和2年に小笠原長幹伯爵の本邸として建築された、スパニッシュ様式の屋敷を、東京都から借り受ける形で、現在のオーナーが修復、レストランとしてオープンした。 リクエストをすれば、優雅な屋敷の中を案内してもらうことができる。現存するエントランスやステンドグラスなどから当時の佇まいを想像するのも楽しいが、修復のための努力と苦労は、運営サイドの情熱そのものである。 例えばシガールームは、装飾や大理石の柱と床は当時のままに、収集した写真を元に、天井の色彩を配し、扉はスペインから取り寄せたという。また庭の大きなオリーブの木は後から植えられたものだが、邸の景観と調和している。 そんな邸内でいただく料理は、もちろんちょっと特別な日のためのスペイン料理である。料理長はゴンサロ・アルバレスさん。バルセロナの出身で、日本の食材を織り交ぜ、新しくて繊細、しかしながら時に大胆で、我々に楽しい食事の時間を提供してくれる。 お話を伺うと「日本の食材は大好き。素晴らしい。」とのことで、メニューには私達のよく知る季節の食材が登場する。が、彼らはいつの間にか渡西し、スペインの伝統や日常食す暖かな料理たちに触れ、さらには新たな色彩と鋭敏で豊かな味わいを獲得して、洗練された一皿となって帰ってくるのである。 例をあげれば「下仁田ネギのカルソッツロメスコソース」、「冬野菜と魚介のセビーチェ」など枚挙にいとまがない。ぜひその目で、口で、彼の繊細で鋭敏、しかしながら暖かな料理を味わっていただきたい。 さて、飲み物は、小笠原伯爵邸オリジナルのリオハ産のワインを選ぶも良し、屈指の量を誇る地下のワインセラーから特別な1本を選ぶのもまた良しである。 これまでも小笠原伯爵邸では様々なイベントが企画されてきたが、こちらも継続企画中である。ホームページなどで随時チェックしたい。また、バー&カフェも開設され、タパスやケーキなど新たな楽しみ方も加わった。 自分のために、家族や友人とともに、特別なひと時を過ごすために、訪れるのはいかがだろう。記憶に残る時間となること請け合いである。
3月19日の聖ヨセフ(キリストの養父)の日に食べられるという「クレマカタラナ」。その日はスペインの「父の日」でもあるそうです。 子供から大人まで、喜ばれる優しい味です! 【材料】 トマト ‥‥‥ 2個 牛乳 ‥‥‥ 300ml、120ml (コーンスターチ用) レモンの皮 ‥‥‥ 1/4個 シナモンスティック ‥‥‥ 1本 卵黄 ‥‥‥ 2個分 グラニュー糖 ‥‥‥ 大さじ1・1/2 コーンスターチ ‥‥‥ 大さじ1・1/2 仕上げ用グラニュー糖 ‥‥‥ 適量 【作り方】 1.鍋に牛乳300ml、レモンの皮、シナモンスティックを入れ、5分ほど煮込む。茶 2.グラニュー糖、卵黄を入れよく混ぜる。 3.鍋に牛乳120mlにコーンスターチを入れよく混ぜておく。 4.2の卵黄入り牛乳も鍋に加え、温めながら木べらでゆっくり混ぜる。 5.クリームに火が通り、もったりしてきたら出来上がり。火からおろし、カスエラにとりわけ、冷蔵庫で冷やす。 6.食べる直前にグラニュー糖を全体にふりかけ、コンロで熱したスプーンの腹で、砂糖をなでる様にして表面を焦がす。 ★POINT パリパリのカラメルは、調理用のバーナーがなくても、スプーンで代用できます。熱しすぎず、何度もなでる様に表面を焦がすと、綺麗にできます。スプーンに焦げた砂糖がくっつくと、やりにくくなります!また、熱したスプーンは変色するので、古いものや100円ショップのものなど利用すると良いです。
Vol.60 電子ブック Vol.60 PDF 【特集1】家族でお祝い ¡Fiesta de familia!【特集2】編集スタッフ回顧録 15年をマジメに振り返ってみました!【フラメンコの輪】バイオリニスト 森川 拓哉【寄り道手帖】bubó BARCELONA 表参道店【カフェフラメンコ】『 フラメンコの木』を学ぶ トナ系【ミラーダ】フラメンコ舞踊家 大野 環【エミリーちゃん】こたつはイイネ!の巻【エキスパートに質問】フラメンコ舞踊家 宇根 由佳【あなたの知らないスペイン】スペイン人は皆陽気?【レッスンで使われるスペイン語を覚えよう!】フラメンコ用語【やってみた!】フレコのお手入れ!【España en Japón】フィエスタ・デ・エスパーニャ2020【簡単レシピ】サザエのつぼ焼きアヒージョ【映画】母の秘密【CD CHECK】イネス・バカン「Serrana」◎ライブ情報◎Farruca’s Room◎プレゼント◎ファルーカセレクトショップ
bubó BARCELONA(ブボ・バルセロナ)は、2005年、ガウディやダリなど、革新的な芸術家を排出した街「バルセロナ」に誕生する。目指すのは「宝石のように眩しいパティスリーを創ること」。 クオリティとデザイン、この二本の柱を担うのは、パティシエでありショコラティエでもあるキラム・ウル・ハッサン氏と、アートディレクターのエルネスト・アメラー氏だ。ハッサン氏はパティシエチームを率い、美しいだけでない、味と食感が秀逸なペイストリーを創作する。アメラー氏はチョコレートの彫刻やケーキのデコレーションなどを手掛け、「ブレイク・マイ・ハート」などユニークな作品は、bubó の特徴を表現しているといえるだろう。 そんな彼らの作品が日本で楽しめる。甘いものが大好きな日本人に「デザインと地中海テイストの融合した作品を、視覚と味覚の両方で楽しんでもらいたい」という。 チョコレートは空輸、ケーキはバルセロナのパティシエチーム監修の元、日本のパティシエチームが再現する。グラフィックにもこだわり、黒を基調とした店内は、高級パティシエのイメージだが「いったん店に足を踏み込んだらそこはスペイン、親しみを感じていただけるよう配慮し、心から美味しいスイーツを楽しんでいただきたいと思っています。」と商品企画部の行木さん。チョコレートは全ての種類が試食可能。目的がギフトでも、選ぶ過程は自分も楽しい。ついつい自分用にもとチョイスが増える。 2階のカフェでは、ケーキはもちろん、人気のケーキプレートもいただける。コーヒーやアイスアールグレーティーなどは2杯目から無料というのもありがたい。 コロナ対策は、検温・消毒、座席間隔も開けて対応、メニューはQRコードから携帯電話で見ることができる。ちょっと肩の力を抜いて、ゆったりとスイーツとコーヒーをいただく至福の時である。 表参道に気軽に立ち寄れない方は、オンラインショップを覗いてみては?一番人気のチョコフルーツや定番のラインナップが購入可能。また、季節の商品や新商品も展開される予定である。 ちょっぴり贅沢をして、日本のチョコレートとはちょっと違う、スペイン、バルセロナの味を試してみてはいかがだろう。
1984年金町の「もつ焼きブウちゃん」に集うフラメンコ愛好家達によって結成されたフラメンコグループ「ブウちゃんアミーゴス」。 リーダーの坂井志朗(サカイシロウ)さんは、「もつ焼きブウちゃん」の二代目店主であり、先代から引継いだ「写友会」のメンバーであり、「ブウちゃんアミーゴス」のギタリストです。 フラメンコを愛し、仲間想いのリーダー坂井さんの人柄で集まった「ブウちゃんアミーゴス」は、36年間たくさんのメンバーが在籍し、いつも活気溢れるグループでした。年に一度は、亀有リリオホール、カメリアホール、市川文化会館、エルフラメンコ、アルハムブラなどで公演・イベントを行っていました。 そのリーダー坂井さんが今年の1月に逝去され、やむなく解散することになり、2021年1月31日(日)に解散LIVEを行うことになりました。 ●ブウちゃんアミーゴス解散LIVE 日時:2021年1月31日(日) 開場11:30 開演12:15 会場:アルハムブラ (東京/西日暮里)http://alhambra.co.jp/ 料金:チャージ¥1,200 出演:坂井宏枝、ブウちゃんアミーゴス、写友会