★今号の一曲入魂:アレグリアス・サリネーラ Alegrías Salinera フランスからナポレオンの軍隊が攻め入り、北部アラゴンは戦場になった。それを契機にまだしも平穏だったカディスに移り住んだ人びとは、郷里の踊りや歌を懐かしんで演じた。アラゴンの名物といえば、まずはホタ。笑顔と涙が同居すると言われるホタは、たちまちカディスの風土に馴染み、ホタ・デ・カディスとして広まった。やがてそれが土地の踊りや歌と合体し、アレグリアスとなったが、ティリティトラン…という定番のサリーダはどこかホタのメロディを想起させるし、踊りのアレグリアスに差し挟まれるシレンシオ(沈黙)のパートは、ホタの“涙”の象徴かも…など、想像をかきたてられる。アレグリアスの歌詞は8音節4行だが、2行目から歌い始めるスタイル(例外あり)も、韻の踏みかたもホタと同じ。実はさりげなく、先祖の遺産を残しているのだ。カディスの真珠と呼ばれた名歌手が歌ったアレグリアスは、一名「塩田のアレグリアス」。いかにも塩の香りのする、粋なひとふしだ。▶Perla de Cádiz https://youtu.be/hfmwGGAmxw0?si=kS4pxP38W9kN7Bf2 Que no te la has daíto entendertengo una queja contigoque no te la has daíto entenderque pa poder yo hablar contigome valgo de mi saber.《ファルセータまたはエスコビージャ》Y si no te veo dobleme da penita si te veoY si no te veo dobleque no siento más alegríaque cuando mientan tu nombre.Cuando te vengas conmigo,¿qué a dónde me vas a llevar?¿que a darme una vueltecitapor la muralla real?《ファルセータまたはエスコビージャ》Ni en la España ni en Italiani en lo que cobijaba el solni en la España ni en Italiay has de encontrar una flamencaque te quiera como yo.Cai de mis entrañascuanto te quieroque eres lo más bonitodel mundo entero.あんたはわかってくれやしないあんたに不満はあるけれどあんたはわかってくれやしないあんたと話をつけるためあたしは智恵をめぐらすの逢わなきゃ倍もつらくなるあんたと逢うのはつらいけど逢わなきゃ倍もつらくなるみながあんたの噂をすればそれが何より幸せよあんた、一緒に来るのならあたしをどこに連れてくの?市壁に添ってひとめぐり散歩ってとこかしら?スペインにだってイタリアにだってお天道さまの下じゅう見たってスペインにだってイタリアにだってあたしほどあんたを好きなフラメンカには会えやしないわ何より愛しいあたしのカディスどれだけあんたが好きかしらだってあんたは世界いち素敵なところなんだから ★厳選!その他の主要なソレアより 〈アレグリアス〉 カディスを代表する歌い手、アウレリオ・デ・カディスが歌ったカディス賛歌。三方を海に囲まれたカディスを聖遺物箱にたとえ、守護聖母であるロサリオの聖母も登場する。短いなかにふるさとカディスへの愛情が凝縮されている。▶Aurelio de Cádiz https://youtu.be/-_X4E9SH4_s?si=sTvoFdgKTbXTo-K- Que le llaman relicarioa Cai no le llaman Caique le llaman relicarioporque tenemos por patronaya la Virgen del Rosarioporque por patrona tenemosya la Virgen del Rosario.聖なる小箱と呼ばれるよカディスはカディスと呼ばれずに聖なる小箱と呼ばれるよなぜなら街を護るのはかのロサリオの聖母さまなぜって街を護るのはかのロサリオの聖母さま 〈アレグリアス〉 カディス県出身でなくとも、アレグリアスは多くのアーティストによって演じられてきた。20世紀の大カンタオーラ、ニーニャ・デ・ロス・ペイネス然り。中には、アレグリアスのルーツを彷彿させる北部地方の地名がちりばめられた歌詞もあり、興味深い。▶Niña de los Peines https://youtu.be/Rz42ktPLAKw?si=oN6BjKaaA7HTMLgw Yo le di un duro al barqueropor pasar el Ebro a vertey yo le di un duro al barquerolos amores de Navarrason caros pero muy buenos船頭に1ドゥーロ払ったよあんたに逢いにエブロの河を渡るため船頭に1ドゥーロ払ったよナバラで恋をすることは高くはつくが善いものさ
サルモレホはコルドバの郷土料理。トマトの冷製スープで、似たレシピにガスパチョがありますが、こちらは野菜や水を加えサラッと仕上げるのに対し、トマト、パン、オリーブオイルで作るシンプルでドロッとしたクリーム状の「食べるスープ」です。 ◆材料(4〜5人分) トマト(よく熟したもの)……1キロ(目安 中:約7〜8個、大:約5個)ニンニク……1/4片塩……小さじ1.5杯(約7グラム)パン……200gエクストラバージンオリーブオイル……50cc~100ccトッピング……ゆで卵、生ハムなど適量 ◆作り方 皮を湯むきをして適当な大きさに切ったトマトと、芽を取ったニンニクをブレンダーで攪拌します。 必要に応じて漉し器にかけて、種をとり除きます。 塩を加え、パンを適当な大きさに切って浸します。 よく染み込んだところで、パンの形がなくなるまでブレンダーにかけます。 オイルを少しずつ加えながら攪拌し、乳化させます。お好みのところでストップします。 2時間ほど冷蔵庫でよく冷やします。トッピングに茹で卵や生ハムのみじん切りをのせて、出来上がり。 ◆Point オリーブオイルは少しずつ様子を見ながら入れてクリーム状に仕上げるのがポイント。50ccくらい入れたところで乳化が始まります。目安はスプーンで混ぜるとその跡がついて、消えないくらいになったらO K。乳化すると塩分もまろやかな感じになります。
中野駅北口の「ふれあいロード」をまっすぐ北へ。ほぼ中野ブロードウェイの入り口あたりに差し掛かったら、左にちょっと入る。ダークグリーンと焦茶色の高級感のあるファサードが目印。 オーナーはネパール出身の秋月ビガンさん。もともとスペイン料理が好きで、シェフのアリアル・アニルさん(ネパールでは同級生だったという)と共に二重橋のスペイン料理店で4年間修行。日本ではスペイン料理の材料も手に入りやすく、自分たちの店を持つという夢も広がったのだという。 店名の「SABOR DORADO」は「黄金の味(最高レベルの味)」という意味。中野は観光客も多く、会社帰りの人や学生も多い。東京の中心にも近く、多くの人にスペイン料理を提供できる、と思ったそうだ。 修行時代に、日本での接客サービスにも感動したという秋月さん。外国では外国料理というだけで「サービス」を期待していないという風潮もあるが、日本では「サービス」がどこでも提供されている。そんな「おもてなし」の文化も届けたいとのこと。 1階にはバーカウンターがあり、1人やカップルでの利用に最適。2階のダイニングスペースは決して広くはないが、充分に間隔をとったテーブル席で、隣を気にすることなく、ゆっくり会話と本格的スペイン料理を堪能できる。注文や配膳も丁寧で親切。 彼らが提供する料理にもしっかりとしたポリシーが。パエリアは日本の米は使うが、サフランや野菜の出汁を使い、本格スペインの味を目指す。肉も和牛を使うが質の良いものを。タパスは日替わり、リコッタチーズやドレッシングなども自家製だとか。 ワインも手頃なものからハレの日のためのものまで。「美味しい」があちこちに感じられて、心地良いのである。 メニューも豊富で価格がかなりリーズナブル。故にたくさん食べて飲んで語って欲しいお店である。2店舗目の開店が夢と語っていたお2人、ぜひ頑張っていただきたい。 味覚には国境がないのだなぁ、と。美味しいもの、好きなものに国境はないのだなあ、とつくづく感じた訪問でありました。 サボール ドラード(SABOR DORADO) 東京都中野区中野5-55-15 TEL:050-5869-7449アクセス:中野駅北口から徒歩3分 中野駅から310m営業時間:月・火・水・木・金・土・日・祝日・祝前日・祝後日11:30〜15:00 L.O. 14:3017:00〜23:00 L.O. 料理22:00 ドリンク22:30席数:22席(カウンター10席、テーブル12席)https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13319826/
★今号の一曲入魂:ソレア・デ・アルカラ Soleá de Alcalá ソレアと言えば、踊りの定番ともなっているのがソレア・デ・アルカラ。「アルカラ」の名は、セビージャ南東15キロに位置するアルカラ・デ・グアダイラに由来する。根っこにはパキリ・エル・グアンテやエンリケ・エル・メジーソのカディスのソレアがあるが、アルカラのソレアとしての格調と抜群の存在感は、20世紀に活躍した歌い手ホアキン・エル・デ・ラ・パウラが与えた。ここでは、踊り歌にもよく使われるソレア・デ・アルカラをご紹介する。一連目は、町に残るアラブ式の古城に、明け方ホアキン・エル・デ・ラ・パウラの声がこだまするというロマンティックな物語。踊り歌に使われる場合のパターンを《 》で記した。本来は8音節4行詩だが、繰り返しに伴って言い回しが少し変化したりしているところがいかにもフラメンコ。踊りの場合は通常この後テンポが上がり、ファルセータ、エスコビージャ、振付によってはソレア・ポル・ブレリアやロマンセなどを挟み、ブレリアになって終わるのがスタンダード(これ以後に紹介するレトラも同様)。▶El Alcángel https://youtu.be/FDzKGW_WuVE?si=Z3UsUlbRHwjTrSjX Levántate tempranitoal castillo quiero subir 《レマーテ》yo quería subir al castilloal castillo quiero subirme han dicho que con el albase oye el eco de Joaquínse oye el eco de Joaquínde Joaquín el de la Paula.Por el hablar de la genteolvidé yo a quien bien quería 《レマーテ》olvidé yo a quien bien queríaolvidé yo a quien bien queríamientras yo viva en el mundose me acabó la alegría.mientras yo viva en el mundose me acabó la alegría.朝、ちょいと早起きしてごらん城へと登りたいおれさ 《レマーテ》城へと登りたかったのさ城へと登りたいおれさなぜなら夜の明け方にホアキンのこだまが聞こえるとやらホアキンのこだまが聞こえるとやらホアキン・エル・デ・ラ・パウラのさ人の口車に乗せられて深く愛した人を棄てたよ 《レマーテ》深く愛した人を棄てたよ深く愛した人を棄てたよこの世に生きているうちは喜びはもうなくていいこの世に生きているうちは喜びはもうなくていい ★厳選!その他の主要なソレアより 〈ソレア・デ・トリアナ Soleá de Triana〉 かつてヒターノ地区と呼ばれたセビージャのトリアナ地区。グアダルキビール河をはさんで、大聖堂やマカレナ地区、闘牛場などと向かい合う趣きある一角だ。ここで育まれたソレア・デ・トリアナは独特の雄渾さと濃さをたたえ、そのエネルギーで人びとを魅了している。▶Manuel de la Tomasa https://www.facebook.com/share/v/Xcm4LnELyCuQduXA/ Los cuatro puntalitoslo que sostienen a Triana 《レマーテ》que sostienen a Trianalo que sostienen a TrianaSan Jacinto y Los Remediosla O y Seña Santa AnaSan Jacinto y Los Remediosla O y Seña Santa Ana.トリアナを護る4柱とくれば 《レマーテ》トリアナを護るトリアナを護るサン・ハシント、レメディオスラ・オーにサンタ・アナサン・ハシント、レメディオスラ・オーにサンタ・アナ 〈ソレア・デ・カディス Soleá de Cádiz〉 さきのソレア・デ・トリアナとは対照的に、優しげで女性的な表情を持つソレア。エル・メジーソらが歌ったものが有名だが、しっとりとした中にも深い情感がこもり、アルカラのソレアと並んで踊り歌に使われる場合も少なくない。▶Tomas Pavón https://youtu.be/BNwPLO9XGE8?si=Em_mgtaiC81tKHO A mi mare de mi almalo que la camelo yo 《レマーテ》lo que yo quiero a mi marelo que la camelo yoporque la tengo presentemetía en el corazón.A mi mare de mi almalo que la camelo yo.わが魂のおっ母さんどれほど愛しいことだろう 《レマーテ》どれほど好きなおっ母さんどれほど愛しいことだろういつでもここにいるかのように心にしかと抱いているのさわが魂のおっ母さんどれほど愛しいことだろう
スペイン南東部のムルシア県は、バレンシアとグラナダの間にあります。本来は缶詰トマトと玉ねぎ、ツナ、黒オリーブを混ぜてゆで卵を飾るだけという季節を問わず作れる超簡単サラダ!春なので生のトマトで作ってみました! ◆材料(4〜5人分) 完熟トマト …… 2個玉ねぎ …… 1/4個ツナ缶 …… 1缶黒オリーブ …… 15個くらいゆで卵 …… 2個オリーブオイル……大さじ3〜4杯塩……適量 ◆作り方 卵はかたゆでに(約12〜13分ゆでる)。トマトはサッと熱湯にくぐらせ、皮を湯むきする。玉ねぎは薄切りに。10分ほど水にさらして辛味をとる。 トマトは2センチくらいの角切りに。ボールに入れ、種や水分が多い場合は少し取り除く。 玉ねぎとツナを2にいれて、よく混ぜる。ラップをかけ冷蔵庫で冷やしておく。 ゆで卵は4等分のくし切りに。6つは飾り用に、残りは細かく刻む。冷やしておいたトマトに半量の黒オリーブを入れ混ぜ、皿に盛る。残りの黒オリーブを散らし、刻んだ卵とくし切りの卵を飾る。オリーブオイルをまわしかけ、塩をふってできあがり。 ◆Point 生のトマトは水分を多く含み、混ぜた時にもジュースがでます。捨てずにパスタにかけたり、ガスパチョにアレンジしては?缶詰トマトでもぜひ作ってみて!