【寄り道手帖】SABOR DORADO

2026.07.1

 中野駅北口の「ふれあいロード」をまっすぐ北へ。ほぼ中野ブロードウェイの入り口あたりに差し掛かったら、左にちょっと入る。ダークグリーンと焦茶色の高級感のあるファサードが目印。
 オーナーはネパール出身の秋月ビガンさん。もともとスペイン料理が好きで、シェフのアリアル・アニルさん(ネパールでは同級生だったという)と共に二重橋のスペイン料理店で4年間修行。日本ではスペイン料理の材料も手に入りやすく、自分たちの店を持つという夢も広がったのだという。
 店名の「SABOR DORADO」は「黄金の味(最高レベルの味)」という意味。中野は観光客も多く、会社帰りの人や学生も多い。東京の中心にも近く、多くの人にスペイン料理を提供できる、と思ったそうだ。
 修行時代に、日本での接客サービスにも感動したという秋月さん。外国では外国料理というだけで「サービス」を期待していないという風潮もあるが、日本では「サービス」がどこでも提供されている。そんな「おもてなし」の文化も届けたいとのこと。
 1階にはバーカウンターがあり、1人やカップルでの利用に最適。2階のダイニングスペースは決して広くはないが、充分に間隔をとったテーブル席で、隣を気にすることなく、ゆっくり会話と本格的スペイン料理を堪能できる。注文や配膳も丁寧で親切。
 彼らが提供する料理にもしっかりとしたポリシーが。パエリアは日本の米は使うが、サフランや野菜の出汁を使い、本格スペインの味を目指す。肉も和牛を使うが質の良いものを。タパスは日替わり、リコッタチーズやドレッシングなども自家製だとか。
 ワインも手頃なものからハレの日のためのものまで。「美味しい」があちこちに感じられて、心地良いのである。
 メニューも豊富で価格がかなりリーズナブル。故にたくさん食べて飲んで語って欲しいお店である。2店舗目の開店が夢と語っていたお2人、ぜひ頑張っていただきたい。
 味覚には国境がないのだなぁ、と。美味しいもの、好きなものに国境はないのだなあ、とつくづく感じた訪問でありました。


サボール ドラード(SABOR DORADO)

東京都中野区中野5-55-15 TEL:050-5869-7449
アクセス:中野駅北口から徒歩3分 中野駅から310m
営業時間:月・火・水・木・金・土・日・祝日・祝前日・祝後日
11:30〜15:00 L.O. 14:30
17:00〜23:00 L.O. 料理22:00 ドリンク22:30
席数:22席(カウンター10席、テーブル12席)
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13319826/